白髪を嫌わないで!そのメカニズムと対策

黒い髪の中にある白髪が大きな存在感を示すのは皆さんご存じのことでしょう。白髪がちらほらあるだけで10歳程老けてみえ、とてもだらしない印象になります。では一体いつ頃からどのような理由で、白髪が生え始めるのでしょうか。まずはそのメカニズムをご説明しましょう。


1.白髪はなぜできるの?

髪の色を黒くしているのは、メラニン色素というものです。これが髪の毛や肌の色、瞳の色を作りだします。まず髪の先の毛乳頭が、毛細血管から養分を得て毛母細胞へ送ります。毛母細胞が次々と分裂を繰り返すことで、髪の毛が作り出されます。この時点ではまだ髪に色はついていません。

その後、毛母細胞の周りにある色素細胞から、メラニン色素を取り込み黒髪が生えてくるのです。この色素細胞の機能が、加齢や何らかの原因により低下することで、メラニン色素が作られなくなり、色がつかないままでて来てしまうことがあります。これが白髪です。


2.内側からと外側からの白髪対策

白髪ができてしまう原因はいくつかあります。

加齢、遺伝、ストレス、不健康な食生活、喫煙や紫外線対策をしていないことなどが考えられます。若白髪の方ですと20代頃から生え始めます。

ではまず内側から白髪を減らす方法を考えてみましょう。

それにはメラニン色素を作り出すものを食事に取り入れることが大切です。乳製品や、小魚などに多く含まれるカルシウムや、レバーやナッツ類に多く含まれる銅は、メラニン色素を助ける栄養素です。

また髪自体がハリのある健康的な状態であることも必要なので、それには肉類や卵などのタンパク質、ごま、ほうれん草などに含まれる亜鉛、マグロ、キノコ類に多いビタミンB群などをできるだけバランスよくとるようにしましょう。なかなかそんなに上手にとれない方には、これらの栄養素を多く含む、サプリなどを利用するのも良いでしょう。

更に外側からは、ストレスをため込まないようにするために、ヨガや軽い運動を取り入れることも重要です。そして頭皮の血行を良くするシャンプーやコンディショナーなどを利用したり、ヘッドスパなども効果的でしょう。

3.白髪は嫌われ者?

そもそも髪の毛が誕生した瞬間は、髪はまだ白かったのです。

たまたまメラニン色素があることで黒い色になり生えてきました。簡単に言えばただそれがなくなっただけの話ですが、加齢とともに白髪になるというイメージが先行して、どうしても白髪は老けた印象になってしまいます。しかし自宅や美容室に行っては染めるということを繰り返していれば、必ず髪は痛みます。この白髪との戦いは一体いつまで続くのでしょうか。

そんな中この白髪を生かして、おしゃれを楽しむ人達が増えてきているのをご存じでしょうか。それがグレイヘアです。これは白髪を黒に染めるのではなく、白髪のなかの黒い髪を根気よく目立たなくしグレイヘアにすることなんです。どうしても黒と白が混じった髪の毛では不潔な印象を与えかねないので、黒髪の部分を上手にカットして軽くしたり、金髪に軽く染めてみたりしてその移行期間を乗り切るそうです。そして移行後はベージュやピンクグレーに染めることで、白髪を隠すのではなくそれを利用して、全体の印象がおしゃれで柔らかい雰囲気になるように楽しむそうです。これは嫌われ者の白髪が、おしゃれの一部になった瞬間かもしれませんね。

(まとめ)

いかがだったでしょうか。白髪をいかにして隠すかではなく、白髪を利用して楽しむことがストレス軽減につながることもあるのではないでしょうか。自分が持っている白髪へ固定観念を捨てることこそ、白髪と上手につきあっていく方法なのかもしれません。